カテゴリ:手作り家具( 2 )
文庫本棚を作る
 作り付けクローゼットに眠る本類、とりわけ文庫の関係は、そのコンパクトさから前後二重三重に詰め込まれ、まったく全貌がはっきりしないありさまで、なんとかしなければと、長い間の懸案事項でした。そのうえここのところ、セーブしつつも増え続けるものに徐々に浸食されたクローゼットは、もはや満杯状態。
 というわけで先送りしていた文庫本棚製作計画を実行に移すことになりました。


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適当な壁面のない2階フロアはあきらめて
階段の踊り場付近の壁面に設置を検討。
階段に本、という取り合わせは、本好きさんのお宅ではよく見られる光景でもあるし
窓直下なら直射日光も当たらずいいのでは、と妻を説得。
広い踊り場では決してないので、新書サイズくらいまでがカバーできる奥行きなら、
さほど邪魔にもならないだろう、と
「お客さんに本の趣味が知れてはずかしい」と、なおも渋る妻に
「自分に自信を持ちなさい」と励ましながらの強行採決。
なにしろクローゼットからものがあふれ出すのは時間の問題なので
これもしかたがありません。




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棚が組み上がりました。
ここまで、2時間ほどの作業時間です。
採寸、設計を経て、ネットで足場板古材を購入。
ミリ単位でパーツすべてのカットを販売店さんにお願いしたので
木ねじを使って組み立てただけです。





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塗装は足場板古材には抜群の相性のイギリス製「BRIWAX」を使用。
スチールウールを使って擦り込んで、数分経ち乾いたら、
自動車のワックスがけみたいに、拭き取りながら磨き上げます。
ワックスには有害なトルエンが含まれているので、
室内の換気には気を配ります。




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設置して本を入れました。
すべて計画通りなのですが、予想以上に壮観な見た目。
棚は場所いっぱいいっぱいのサイズで作って、
木槌でたたきながら所定の場所にはめ込んで、数カ所を木ねじで固定。
左右の壁が本棚を面で支えている格好なので安心です。
足元は空いているので、階段の昇り降りもなんとか邪魔にはなりません。




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足場板古材は板の端が摩耗して
ささくれていたり丸くなっているのが特長なので
あちこちで変な隙間ができてしまいます。
そこがチープすぎはしないかと、組み上げ直後は心配だったのですが
設置して本を入れてみると、案外気にならず、
いい感じの「読書カフェ」風情です。





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本がざっと見渡せるのはやはりいいものです。
以前に読んだはずなのに、まったく記憶にないものや
夏目漱石の「こころ」みたいに
読む年代で受け取り方ががらりと変わるものなど、
これからいろいろ読み返してみたくなりました。




WOOD PRO 足場板専門店 カフェや雑貨店で多用されている足場板古材を扱う。特にOLD ASHIBA フリー板に注目。寸法を決めてカットしてもらったものを組み上げる考え方なら、簡単な工具だけでもオリジナル家具に挑戦できる。うちでもAVラックからミニテーブルに棚板まで、いろいろお世話になっています。足場板の厚みは通常35ミリと厚めなのですが、ここではそこから切り出した厚み15ミリ板なるものもあり、今回はそれを文庫本棚の中板に使用してみました。

by pechkana | 2012-06-11 17:27 | 手作り家具 | Comments(2)
真鍮パイプで手作りつっぱりポール
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 市販のつっぱりポールは、なんだかとても太くてしかも色も安っぽい、ゴールドのものもあるけれど、きらきらとゴージャス過ぎだなあ、というわけでしかたがないので自作することに。ホームセンターで適当な太さの真鍮のパイプとそのなかにすっぽりジャストに入りそうな木製の丸棒、あとはその丸棒より細めのスプリングを購入。重めのカーテンとかは無理だけど、レースのカフェカーテンくらいならなんとかぶら下げられそう。




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真鍮パイプは金属用のノコギリで窓サイズにあわせて切断。
見た目糸ノコの替え刃風で幅1cmくらいの金属ノコの替え刃のみを購入して
直にウエスを巻いて切りました。
細めの真鍮パイプは簡単に切ることができてこれで充分事足りるので、
うちではいつもこの式です。切り口は荒れているので紙ヤスリで整えます。
なかの棒は2ピースにして、ひとつは接着剤などで固定。
間にスプリングを介してもうひとつの丸棒を挿入。
ぎゅっと押し込んでいいあたりの位置で飛び出した丸棒をカットすれば出来上がりです。
丸棒の端に丸いクッションゴムシールを貼ると、滑り止め効果も期待できそうです。




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あとからカーテンやブラインドを取り付ける場合でも、
窓枠付近で見た目にすっきりとまとめたかったので
うちの窓はどれも外側に少し飛び出した出窓仕様に作ってもらいました。
まずはサイズオーダーでわざと縦長に作ってもらった変形タイプのカフェカーテンを。
突っ張りポールに通して使います。
木製の洗濯バサミを使っての表情つくりも面白いです。




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最近では市販のクリップを使って一般的なカーテン仕様に変更。
ポールの固定板も自作しました。
窓下の台(テーブル板というらしい)に小さな植木を置くことがあるので、前後2段階式です。
「あとからいろいろ工夫するかもしれないので木ネジの使えない壁では困ります」と
設計時から「窓周りの壁はすべて厚めの合板で造作してください」と
建築業者さんに依頼していたので、気まぐれに決めたこんな小細工も可能なのです。
もしも何も言わないでいると、加工も簡単でコストも安い石膏ボード仕様に
されてしまうおそれもあり、リフォーム依頼時には業者同様、
細かな目配りが施主にも求められることになります。




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真新しい真鍮というのはいかにも「おニュー」って感じでちょっと照れくさい。
そんなときにうちで使っているのがこれらの薬剤。
左はエッチング用の銅腐食液。
右はモデルガンショップで売られている真鍮の黒染め液です。
どちらも人体に有害な毒物なので管理は厳重に、使うときはゴム手袋は必須です。




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仕上がり比較。真鍮金具に使ってみた例。
明るく艶のない山吹色の部分が銅腐食液、黒く汚れたようになった部分が黒染め液です。
水で薄めて効果を半減させたうえで化粧用のコットンなどに浸ませて少しずつ、
様子を見ながら磨くように使うと失敗は少ないです。
もし失敗してもクリームクレンザーなどで磨けば元通りの「おニュー」に戻ります。




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市販のカーテンクリップはベトナム製の安価なもの。
ピカピカのアルミ製でけっこう悪目立ちしそうなので、ここでひとワザ。
ブラッセンスプレーという工業用の黒染め着色スプレーの登場です。
通常の塗料スプレーと違い皮膜を作らず、どちらかというと染まる感覚の仕上がり。
缶に記載されているとおり、はやまらずにしっかり24時間硬化させれば
少々引っ掻いても取れない食いつきの良さです。

by pechkana | 2012-06-03 00:21 | 手作り家具 | Comments(0)