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されどカーテン
 インテリアにおけるカーテンというのは、ファッションにおける靴のような存在なのではないかと思います。意外に目立つしセンスも問われる。
 リフォームを考えていたときに、内外のいろんなインテリア集にあたってみたのですが、ことカーテンに関しては資料がとても少なかった。洋書などでは、あってもいかにも我々の生活とは無縁なゴージャスなものであったりです。いやもっとふつうにナチュラルで、取って付けた風でもなく……、と思っていたときにふと目にしたのが古い外人用の住宅での光景。今はどうなのかわかりませんが、1970年代以前には日本に赴任してきた欧米人のための専用住宅がちらほらあったようで、東京は渋谷の大使館が多くあるあたりにいまも残っている建物などは、広告写真の撮影用のロケハウスに転用されていたりして、目に触れる機会があったというわけで、そんな外人住宅のひとつ、あるリビングルームを覗いてみると、部屋を囲うように天井にカーテンレールがしつらえてあって、窓でないところにも天井にはカーテンレールが存在する。なぜに、と考える前に「これも欧米文化のひとつ」ととにかく納得。そういえば仕事で泊まったシドニーのホテルには腰高窓&天井から床までの長いカーテンという組み合わせがあったな、と思い出した次第。


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2階南側は端から端までカーテンレールを設置。
白ばかりじゃなんとなくさみしいので、フランス製のアトリエランプにあわせて
グリーンのカーテンも欲張ってチョイス。




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カーテンボックスはリフォームプラン最初からプランニング。
板一枚で仕切るだけのリーズナブルな簡単構造。
レール部分はしっかり見えないので安価なカーテンレールをネットで購入。
ボックスの幅は設計者がだいたいのところで決めたのですが、
カーテンレール2本を設置してみると、いささか窮屈。
ここは最初からカーテンの業者さんにアドバイスを求めればよかったと、後悔しきり。
ちなみに天井は通常石膏ボード仕上げなので、レールを天井に付ける予定がある場合は、
事前にしっかり建築業者に伝えてボード上部に木材を仕込んでもらわないといけない。




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タッセル代わりに大阪北堀江のチャルカで買った東欧のリボンを。




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部屋の景色になんともいい感じのアクセントになりました。




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寝室エリアは薄手の麻レースカーテンと麻カーテンの2枚使い。
風のある日はいい感じになびきます。
90年代の映画、岩井俊二の「Love Letter」の1シーン、
学校の図書室にて長く白いカーテンが風になびくきれいで幻想的なカットが印象深くて
長いカーテンはやっぱり白、と最初から決めていたのでした。




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さらに、奥のカーテンを開けると……、
そこには婚礼家具があるのでした。
私たちが結婚したころはまだまだポピュラーだった婚礼家具ですが
何年経ってもさすがに捨てきれず、リフォーム後も居座ることに。
カーテンの目隠し使いは、省スペースにして経済的です。




uf(ウフ) 高知にあるカーテンとベビー布団のお店。麻やラミー、コットンなどナチュラル系素材のカーテンのオーダーメイドをおこなっている。ひだ山のないフラット仕上げと裾のオーバーミシン仕上げがシンプルにキマる。麻はウオッシュ仕上げで、など「わかってらっしゃる」ナチュラル感覚が安心です。値段も比較的リーズナブルで、こういうお店は滅多に無いのでとにかくおすすめです。

by pechkana | 2012-05-09 00:47 | インテリア | Comments(0)
照明はいたってシンプル最小限に
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 常々、とかく壁の間接照明ばかりで手暗がりな印象が拭えない欧米風のホテル照明には疑問を感じていた。また、戦後の豊かな日本を象徴する天井から部屋の隅々までを明るく照らす蛍光灯ともいつかはおさらばしたいと思っていた。
 それはかれこれ15年ほど前のこと、仕事でサンフランシスコを訪れた際に数泊した安宿は、市内から各所に伸びているケーブルカーの終点のひとつにほど近い、少々くたびれた風情の漂う町並みのなかにあり、2階の部屋の窓から外を見れば、宿のネオン看板ごしにわびしい走行音の響きとともにケーブルカーが通り過ぎる、私にとって印象深い思い出の宿。そこは1930年代オープンという実に古いモーテルで、トリプルルームの間取りはありがちな広さのベッドルームにダイニングキッチンとバスルームという構成。照明に目を向けると、ベッドルームには天井に白熱ボール球が3灯ばかりとあとは各ベット脇のスタンドのみ。バスルームはすべて白熱灯ながら数は多めで明るく、ダイニングキッチンには宿のイメージにそぐわない80年代製とおぼしき籐製キャンバス張りの大きめなペンダントライトがありました。
 私の照明開眼は意外なことにこんな安宿にあったのです。
 ベッドルームは、天井の白熱ボール球のおかげで少しも手暗がりにはならなかったし、ベッド脇のスタンドも全部点ければけっこう華やいだ気分にもなった。ダイニングキッチンのペンダントライトはミスマッチながら、ディナー気分を存分に盛り上げてくれたし、食事後のミーティングだって快適だった。
 安宿なればこそのいたってシンプルなこの実例を念頭に、2階リビングの照明プランは考えられました。




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天井の主照明はこのボール球のみ。6帖につき60W球1灯。
現在は60W型の電球色蛍光ランプを使っていますが
これだけでも暗さを感じたことはありません。




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テーブル上には追加のペンダントランプを。
ランプ、シェードとも国内メーカー製。電球は60Wのクリア球です。
気分が落ち込んでいるときには主照明にプラスして、ちょっぴりゴージャス気分に。
日本では経済産業省が白熱電球の生産中止をメーカーに要請しているそうですが
全体主義はなはだしい、 馬鹿げた話に思えます。
私たちにも電球を選ぶ権利くらいあるはずなのに。




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洗面台上のウォールランプはフランスのアンティーク。
東京のアンティークショップ、オルネ ド フォイユで購入しました。
電球はクリアの輸入電球です。
安い買い物ではありませんでしたが
部屋の顔作りに大貢献してくれています。

by pechkana | 2012-01-09 04:32 | インテリア | Comments(0)