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謝謝台湾 その3
レトロを愛する台湾

 台湾では日本統治時代から今に残る建物がたくさん残っています。ただ残っていたというより、大事に残されてきたのです。新幹線の開通に伴い工事の続く台鉄、高雄駅の旧駅舎は取り壊されることなく、コマを付けて1ブロックほど慎重に移動、最終的には新駅舎の一部に組み込まれる計画で、展示館として解放されつつその時を待っている。台北に古くから残る煉瓦作りの酒造工場は、崋山1914文化創意産業園区として、雑貨などのお店やイベントスペースとして、若者文化の発信地としてお洒落に再生されています。台湾で人気の日本の観光地、北海道のたとえば小樽の煉瓦倉庫や函館、はたまたサッポロファクトリーあたりの事例を参考に、独自の観光地の創造に力を入れている、ということなのでしょうが、それにしても丁寧なお仕事で、そこには古き物への愛を十二分に感じます。また、特に観光地化されていない街中を散策しても、ときどき懐かしい情景に巡り会えるのも台湾の魅力のひとつで、小ネタの楽しみは尽きることがありません。




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 発売されたばかりの「steady 特別編集 大好き台湾」というムックの表紙、買ったお菓子を頬張る菊池亜希子ちゃんとともにフレームに収まっているのがこのお店。上の写真は数年前のもので、変わらず営業中ということで、ちょっとうれしくなりました。台北、迪化街にて。
 ちなみにこのムック、台湾の観光、文化、グルメが非常にバランスよく紹介されていて、女子にはとにかくおすすめの一冊だと思います。




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 饒河街観光夜市の鳥占い。文鳥が運んできた短冊で占う、的なものでしょうね、きっと。この夜市は規模もほどよく、人気の「胡椒餅」も食べられちゃうのでおすすめです。台鉄、松山駅からもすぐなので、電車でアクセスチャレンジもよしです。




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 こんな年季の入った木造のお店も、けっこう残っていたりします。いい感じです。台北、迪化街にて。




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 台北郊外の人気観光地、九份のちょっと先、金瓜石は金山で栄えたところ。そこに旧神社跡を発見。残念ながら建物は戦後すぐに国民党により取り壊されたとのことです。博物館とともに今は旧日本人宿舎やトロッコの線路、坑道などが解放されていて、岩があちこちにゴツゴツと顔をのぞかせた風景もちょっと面白く、軽くトレッキング的コースとしても人気です。1990年代に日本でブレイクしたホウ・シャオシェン監督の映画「非情城市」や「童年往事 時の流れ」のロケ地としても有名です。




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 台北、西門にある西門紅楼。かつては劇場でしたが、今は若手デザイナーの工房ショップやイベントスペースになっていて、オープンカフェも併設されています。




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 街の落花生売りがなんとなく懐かしい感じ。とはいえ日本で落花生売りを見たことは無いのですが。




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 台北、迪化街のキャンディー屋さん。袋一杯につめていくら、的売り方です。他にもこのエリアには、ドライフルーツの量り売り屋さん(ブルーベリーやイチジクなど各種250グラムから販売)などもあって旧正月前には大変賑わうそうです。




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 何の変哲も無い街中の一コマですが。台北郊外、鴬歌にて。




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 台北から陶器の街、鴬歌に向かう途中の駅。駅員さんがホーム脇の植物を育てているのかな。




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 最近人気の散策エリア、台北、永康街。この街には名だたる小籠包の名店「鼎泰豐(ディンタイフォン)」本店以外にさしてメジャーな観光地があるわけではないのだけれど、人気のお茶屋さんや胡椒餅の本店(屋台)やら、レトロ雑貨を扱う昭和町市場など、私的には必須散策コースで、少し外れた所に、この旧日本人官舎跡なるものがあります。観光地ではないので、昼間に訪れてもひっそりとしていて、何軒かには人の住んでいる様子もあります。狭い通り一本分だけのほんの数軒分ですが、ここだけ文化財のように町並みが保存されているのが不思議です。そのうちに何かに生まれ変わるのかもしれません。

by pechkana | 2013-06-18 18:52 | | Comments(0)
謝謝台湾 その2
前回からずいぶん間が空いてしまいましたが
台湾のこともう少し続けたいと思います。



台湾で再発見! 関東煮考


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 関東煮(かんとだき)とは、関西で言うところの、おでんです。そんな関東煮の歴史を、今までに持ち得た情報を元に、まずは私なりに推理してみました。

 大正12年、関東大震災のおり、関西からの救援の炊き出しで出されて好評を得た大鍋料理が関東煮のルーツと言われている。大阪ミナミのおでん屋「たこ梅」の人気メニュー「広東煮(かんとだき)」にあやかり、おそらく新聞記者あたりが、当時の大阪において少々聞き馴染みの薄かった「関東」という言葉に引っかけて、「広東煮ならぬ関東煮」と命名(ちなみに関西人は関東を「かんと」と省略呼びはしません)。じきに「関東煮」は仕込みの手軽さから、大阪を中心に居酒屋メニューとしてブレイク、その後定着し全国に普及。東京においては江戸時代以来のテイクアウトメニューだったおでんと融合し、関西の薄味を意識した東京の料理人により「汁まで飲み干せるおでんを」との掛け声のもと生まれたのが今あるおでんの姿で、以後100年経って、コンビニを中心にこの「薄味」おでんは着実に勢力を伸ばし、ついに関東煮を駆逐して全国を制覇したのだった。

 今大阪で若い子たちに「関東煮」といっても「なにそれ」と返されることがしばしばです。ウィキペディアでおでんの項を紐解けば「関東煮の名称は昭和40年頃まで使われた」とある。おいおい、わが家では今でも関東煮って呼んでるし、おでんってのはそう、赤塚不二夫作「おそ松くん」に出てくる、チビ太がいつも持っている、謎のあれ、でしょう、と一関西人は少々熱くなる。思えば、関西の老舗蒲鉾メーカーが「かねてつのおでん種」などと売り名を連呼したあたりから「関東煮」呼び名の衰退は始まっていたのだ。

 そんな「関東煮」の文字を台北の夜市で発見したのは台湾に初めて訪れたおりのこと。一関西人としてなんだかちょっとうれしくなりました。当の関西では風前のともしびの関東煮呼び名がここでは今だ息づいていたのです。字こそ繁字体ではあるけれども、これはまさしく関東煮。




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 その後、台北のいろんなところで関東煮の看板を目にしました。見たことも無いような黒い汁のものもあるにはありますが、おおむね日本の「薄味」おでんの体裁です。大きなコンビニ店舗へ行けば、日本では見られないほどの大スペースをとった、関東煮バイキングコーナーがあったりもします。このおでん、他にも呼び名はあるようですが、親日の台湾では「日式」「北海道」など日本ブランドが頻繁に商売に使われることから、おそらく関東煮もそのひとつではないかと思われます。一度 youtube にて「台湾 関東煮」で検索してみてください、日本で撮影されたあったかドラマ仕立のセブンイレブンの関東煮CMを覧ることが出来ます。ちなみにこの写真は駅ナカのコンビニ。関東煮、かなりメジャーです。




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 夜市の屋台にて、関東煮発見。幾分練り物の割合が高そうですが、ロールキャベツもありますね。この黒いのは何でしょうか。注文票をもらい、食欲をそそる風な字面のメニューに数を書き込み注文してみる。




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 出てきたのがこれ。なんだ練り物ばっか。失敗です。カラシは無くオイスターソースのようなものが入った小皿を渡される。かなり薄味です。




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 ところ変わって花見の時期、大阪西区にて。とりあえず関東煮の名は今も健在です。
 私的にですが、関東煮とおでん、実は全くの別物なのではないかと思うことがあります。そしてまた昔懐かしい関東煮はとうに姿を消しているのではないかとも感じることがあります。
 こどもの頃、母が作る関東煮は、大量の牛スジでダシを取るコッテリ料理の代表格でした。食欲の無いときには台所から漂ってくる濃厚な関東煮の匂いにしばしばゲンナリしたものです。同じ頃、外の世界で見知った関東煮のイメージも、家のそれとさほど変わらなかったと記憶しています。屋台、子供会にて、学校のバザーなどなど。呼び方もふつうに「かんとうだき」でした。「かんとだき」と言うひとに出会い薄味の関東煮を初めて食べたのは、1980年代、大阪ミナミにて社会人になってからです。ネットの情報は各所で修正が加えられたりウラを取ったりで、どんどん純化していきますが、文化は往々にして、こんな具合にあいまいなものなのではないかと思います。




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 こちらも大阪西区。うどんチェーン店「つるまる」にて。こだわりのネーミングです。汁の色は濃いめで、味は甘めです。

by pechkana | 2013-06-18 16:07 | | Comments(0)
謝謝台湾
 あの震災から2年が経ちました。あのとき破格の支援をいただいた台湾の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。わたしたちはあなた方の真心を忘れることはありません。ありがとう、台湾。

 ご存じのように台湾と日本は国交を結んでいません。だから、もしももしも、今後台湾に何かが起こったとき、私たちは国まかせにしてはいけないのです。民間でしていただいたことは、民間でお返しする、そのことは肝に銘じておく必要があると思います。

 というわけで、今回は台湾「小ネタ」集です。数回に分けてお送りしたいと思います。どれも数年前のネタで恐縮ですが、しばしの小散策をお楽しみくださいませ。
 大世界遺産的な明らかに大きな観光的目玉はないけれど、街中には興味深い「小ネタ」がいっぱいの台湾。近頃は格安航空会社の航路もできて、思い立ったときに気軽に旅立てる隣国となりました。台北近郊だけでも興味深く巡ろうと思えば、何日あっても足りません。ああ、また行きたい、台湾。





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なんだか少し懐かしい

昭和20年の終戦まで、50年続いた日本統治時代。明治以来日本本土とともに近代化の道をともに歩んできた台湾では、今でもあちこちに日本風情を垣間見ることができます。高度成長期とともにわたしたち日本人が失ってしまった、人や物に宿る「何か」が、もしやここにはまだ残っているのでは、と感じられる瞬間が時々巡ってきます。(台北・永康街にて)





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スクールゾーン台北バージョン

これをきっかけに、日本版のマークを今更ながら見直してみてびっくり。男の子は「トトロ」のカンタみたく丸刈りで女の子はワカメちゃんカットにちょうちんブルマー姿なのでした。





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文化住宅?

昭和の頃にいっぱい建てられたいわゆる「文化住宅」風情が残る町並み。小籠包で有名な「鼎泰豐」本店のある台北・永康街周辺は大阪の中崎町によく似たところです。





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なじみの自動改札機

饒河街観光夜市の最寄り駅、台鉄松山駅の自動改札機はちょっと古めの日本製。





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けっこう大胆です

場所はどこだか忘れましたがパブのようなところの入口に張り出してあった写真たち。来店したなごやかムードの人々を撮影したものは日本でもよく見かけますが、キスばっかりというのは珍しいですね。





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なっちゃんのフルネームは奈々子だったのですねっ!

ちなみにこれは偽物の類ではなく、れっきとした正規品です。





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日本人向けというわけではありません

街中の看板など日本語表記が多く見受けられる台湾。とりわけ「の」はよく使われます。短い滞在期間中でも「とうさん」「おばさん」「運ちゃん」など現地語化した日本語をしばしば耳にしました。日本の化粧品のテレビCMが日本語ままで流れていることもよくあります。





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白頭翁=破れまんじゅう

台湾ではあんパンやどら焼きなどあんこ物は充実していて「北海道産小豆使用〜」などと書かれていたりします。





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関東麺って

日本風の乾麺は関東麺というらしい、というか、この五木というメーカーは熊本のメーカーなので、台湾ではごくごくポピュラーな食べ物、関東煮(かんとだき)に引っかけて売り出しただけなのかもしれない。関東煮は関西でのおでんの呼び名ですが、台湾でもそう呼ぶようです(これについてはつづきでまた)。





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トラディショナルなスウィーツ

賑やかなエリアでよく見られる伝統スウィーツがこれ。あんこやお豆さんの甘煮、ジャムに白玉団子に芋餅、そしてタピオカ類、バイキング形式で盛りつけて、最後にかき氷をジャカジャカと乗っけてもらってできあがり。味のバリエは貧弱なれど、けっこう美味しいです。冬季には最後におぜんざいのパターンもあって、これも美味しいです。ちなみにおぜんざいは日本と同じ味です。



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これがおぜんざいバージョン。熱々をかけてくださいます。でもずいぶん食べててよく見えませんね。





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台湾では焼きではなく汁がメジャー

細〜い麺の汁ビーフン。浮かんでいるのは魚丸(白身魚のすり身の天ぷら)。だしは濃厚なかつおだし。トッピングに香菜(パクチー)を勧められてのせてみる。パクチーは苦手なのですが、台湾のものはかなり刺激が少なく、ちょうど日本の三つ葉に近い味わいにびっくり。かつおだしに三つ葉で和食みたいです。使い捨てレンゲにB級グルメ感が漂います。一杯200円くらい(日本円換算)。美味しいし安いし、大満足です。





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モチモチ刀削麺

刀削麺とは刃物で麺の塊を削りながら熱湯に投入するあれです。漢字表記のメニューから当てずっぽうに注文して出てきたのがこれ。トマトと知っていたらたぶん頼まなかったであろうメニューですが、これはかなりイケました。(台北・永康街にて)





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日本は平和です

ホテル近くの雑居ビル入口あたりで見つけた張り紙にぎょっとなる。ここでは天変地異と同列のところに戦争というものがあるのですね。平和ぼけの日本では、日常このくらいの緊張感はむしろあった方がいいように思います。



(つづく)
by pechkana | 2013-03-12 19:59 | | Comments(0)
バリからやってきた雑貨たち
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「スカール・クニン」の牛革サンダル

ウブド中心部、ラヤ・ウブド通りに面したセレクトショップ「スカール・クニン」で見つけたサンダルたち。バリでは定番のフラワーモチーフをあしらったサンダルだけど、こんなナチュラルでシンプルなものはなかなかお目にかかりません。ひとつひとつ手作りされているフラワーモチーフは、よく見ると左右で少し形が違っていたり、接着が不充分で花びらの一部が取れそうだったりと、手作りにありがちな短所に充ち満ちていますが、それを気遣ってでも大切に使ってあげたい一品です。







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どこでも買えて安さが魅力の超定番

いわゆるバリ腹に罹ってしまった母のためにコンビニで買い求めた現地の下痢薬。お値段は2回分4カプセルで約15円(円換算)。日本との経済格差を考慮してもお安いのではないかと思います。見た目毒々しいカプセルの色がなんともケミカルな印象ですが、実は天然成分100%だとのこと。インドネシアに昔から伝わる煎じ薬ジャムー(ジュリア・ロバーツの映画「食べて、祈って、恋をして」の劇中、ワヤンの煎じ薬として登場していました)の考え方で作られているのだそうです。飲み始めには「あまり効かない」と言い放った母ですが、そのうち「また買ってきて!」と言い出したことから察するに、じわっと体の中から改善するタイプのお薬ではないかと思われます。






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「バリ猫」最新モード

ウブドはデヴィ・シタ通りの両側に2店舗を構える「ウブド・ケラミック&ウッドクラフツ」というところに「ヨガ猫」なるものが売られているらしい、とのネット情報をもとに同店を訪ねてみると、ありました「ヨガ猫」がいっぱい。そんななかで目についたのがナチュラルな彩色のこの子たち。赤縞柄と黒縞柄の2タイプあるうちから、迷わずこちらを選択。ハンドメイドなのでひとつひとつ微妙に表情などが違います。底面には作家さんのサインと完成日がいれられていて、この子たちは2012年11月末の作。バリ雑貨ではおなじみの「バリ猫」も年々進化していて目が離せません。






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もしかして、いい感じかも

「センセイシャ」はニューヨークのアメリカ人プロデュースのもとバリで製造されている、石けんを中心とした100%ナチュラルが信条のコスメブランドで、このリップクリームもやはりナチュラル100%なのだそう。試しに塗ってみると「ややっ」と匂い立つチョウジの香り。これは失敗かも?と思いきや、これがなかなかよく効きます。塗ってしばらく経ってチョウジの匂いも感じなくなりクリームがすっかり乾いてから、こいつは本領を発揮します。冬にはいつも悩まされてきたガサガサの唇もつるんとリペア。効果も長持ち。蘇る忘れかけていたあの薄皮一枚の感覚をかみしめる今日この頃です。






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塩コショウを効かせて

ホテルの朝食で出されていた塩とコショウがとても気に入ったので、旅行最終日にウブドにある「ビンタン・スーパーマーケット」を訪れた際に似たようなのを見つけて購入。ホテルのものと同じかどうかは定かではないけれど、どちらもとってもいい感じ。塩のほうは最初、お塩のコーナーを物色してみるも粗塩タイプが見当たらず、お土産物のワゴンの中でやっと見つけたものだったけれど、フランス産ゲランドの塩ばりのコクとまろやかさにびっくり。もっと買ってくればよかった。






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「ジャポニカ」ではなく「ジャバニカ」

調べてみるとバリ島で獲れる白米は、インディカ米ではなく「ジャバニカ米」というのだそう。「ジャバ」はジャワ島のジャバ。たしかに、タイ米に代表されるインディカ米みたいな超細長〜い感じともちょっと違う。炊きあがりは日本のお米のように透き通ってはいなくて白っぽく粘りも若干少なめだけど、インディカ米ほど違和感もなく、おいしく食べられる。「ジャバニカ米」はインドネシアの他にはスペインやイタリアでも産出されているお米なので、リゾットやパエリヤをこれで作るとたぶんおいしいに違いない。




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宿泊していた「チェディクラブ」にて
帰りがけにもらったバリのお米。
日本語で書かれた
ナシゴレンのレシピが添えられていましたが、
水の量などの炊き加減も知りたかったところです。






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蝶々印のバリ産コーヒー

バリ島北部のキンタマーニ高原で栽培されたバリ島産コーヒーです。バリでは「コピ・バリ」というロブスタ種の豆(インスタントコーヒーに使う安価な豆)を使ったご当地コーヒーが有名ですが、こちらはアラビカ種の日本で一般的に売られているのと同様なタイプで、豆とパウダーが売られていました。スーパーで買うなら蝶々(クプクプ)印のものが間違いない、というネット情報をまんま鵜呑みにしての購入でしたが、とりあえずはアタリでした。なぜ、とりあえずなのかと言うと、この「BALI KINTAMANI」以外に買った他のこれより上級の豆はどれも期待外れだったから(真空パックじゃないのも難点)。とはいえ、この赤ラベルは私たち的には大ヒット。にがみ無く、酸味無く、超まろやかなれどコクはしっかり、という感じでコーヒーが苦手な人でも抵抗なく飲めそうな、ミルクたっぷりのオーレにもとっても合いそうな、そんなコーヒーでした。






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日本人の感性にぴったり

ウブドはモンキーフォレスト通り、モンキーフォレスト近くの「イカットバティック」は店名にあるとおり、イカットとバティックを扱うお店です。特にバティックは日本の藍染めを思わせる、日本に持って帰ってきたときにも違和感無く(これ大切)いかにも日々活躍しそうな色柄の多さが特長です。ガイドブックに載っているのを今まで見たことはありませんが、NHK BSプレミアムの「恋する雑貨」バリ更紗特集で知りました。シルク製などはバリでは手頃に購入できるのでおすすめですね。ストールなら、2,000円台くらいから、シルク製のやや大判なものでも5,000円くらい(日本円換算)です。支払時、値札が付いていたので値切らなかったのですが、むこうから5%ディスカウントしてくれました。




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お願いすれば一点ずつ
不織布のミニバッグに
入れてくれます。
通りに面しているものの
やや奥まったところにある
目立たないお店なので
お客さんが少なく
ゆっくり見られるのはよいのですが
もっともっと
有名になってもらいたいお店です。






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おいしいコーヒーのおまじない

映画「かもめ食堂」の劇中、ヘルシンキのおやじが言っていた「コピ・ルアック」という言葉がインドネシア語だとは知らなかった。で、これが「コピ・ルアック」。コーヒー豆を食べたジャコウネコ(インドネシア語でルアック)の未消化の排泄物を加工して売られている「幻のコーヒー」らしいのですが、スーパーでも、免税店でも、空港の土産物屋でも、どこででも売られています。コーヒー実の房にかじりついているルアックの写真、ルアックの正面顔を切り抜いたものなどなど、様々なパッケージにてルアックを目にすることができます。バリから戻って来るころにはジャコウネコがとても身近な存在になっていること請け合いです。ちなみにお味の方はといえば、酸味と苦みバランスのとれた、昔ながらの喫煙OKな喫茶店のコーヒーみたいです。

by pechkana | 2013-02-12 22:05 | | Comments(0)
介添え付き車椅子で行くバリ旅行の記録 その5
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ロイヤルピタマハにて。
スタッフさんとガイドさんに
見守られながらの母。
母は「大丈夫や」と言うけれど
きっと皆さん
ヒヤヒヤされていたに違いありません。
いい人たちばかりです。




ロイヤルピタマハでランチ

 ウブドのアユン川渓谷の一等地に位置するロイヤルピタマハは地元王族が経営するヴィラ系リゾートホテルです。今回の旅では泊まりたい候補の筆頭に挙がったものの、階段が多くて無理!とのことで泣く泣く断念した経緯があったので、バリ島最終日にガイドさんにお願いして「せめてランチだけでも」と連れて行ってもらいました。お目当ては渓谷を一望できる眺めが評判のレストランです。車寄せから3カ所ほどの階段をスタッフさん数名のサポートで無事たどり着けました。運のいいことに雨期にも関わらずとてもいいお天気で、しばしの絶景ランチを楽しむことが出来ました。



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優に10階立てくらいの
高さはありそうな
大きな樹木たちを背景に
中空を白い無数の蝶たちが
戯れています。
思わず、映画「アバター」の挿入曲が
頭の中に響きます。
眼下のアユン川から歓声が響いて
ラフティングボートが下っていきます。




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自然のテーマパークのようなホテル。
プール付きヴィラが見えます。
一度泊まってみたいです。




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パスタを注文してみました。
お味はふつうです。




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飾り付けされたスイカジュース。
あとからアイスコーヒーを
注文しましたが
シロップ入りで出てきました(汗。




ビンタンスーパーマーケット

 ウブドのスーパーマーケットに行ってみました。入口に少しの段差あり。緩めな冷房でさほど涼しくない店内を、母は日本のスーパーと同じようにカートを杖がわりに移動。お目当てはコーヒーや香辛料などの食材です。2階は民芸品などのお土産物フロアですが、暑いしエレベーターも無いのでスルーすることに。



ガイドさんおまかせコース
 
 ガルーダ・インドネシア航空を利用の場合は復路のフライトが夜中12時過ぎ発になるので、最終日は目一杯時間があります。とはいえ特に行きたい所もなく(車椅子では行けないところが多いので)あとはガイドさんおまかせ!ということに(きっと疲れていたのでしょう)。本日のガイドさんは年季の入ったベテランの方、ガイドさん的にはコミッション(仲介料)が得られるショップ巡りが望ましかろう、と気を巡らせていたら、やっぱりそんな感じになりました。




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ウブドのはずれ
アタのショップ「バリ・ハンディー」。
アタを燻すところをプチ見学。




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「バリ・ハンディー」店内。
所狭しと商品が並んでいるので
車椅子見学は無理。
母は目前の車の中から
「あのバッグは?」などと
指示を出します。
製品はどれも丁寧な仕上げで
価格も比較的安めです。
ショップ訪問はここの他に
チュルクのシルバーショップ(定番)と
ウブドの絵画ギャラリー(これも定番)を
訪れました。




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「バリ・ハンディー」のバリ猫。
おチビちゃんです。
売り物の上で寝ています。
よく見ると首輪がアタ製です。




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アタ屋のバリ猫その2。
さっきの子の親なのか兄弟なのか。
爆睡中です。
こちらの首輪もアタ製です。
商品として店に出せば
売れるのでは。




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アタ屋付近の鶏。
バリにはあちこちに鶏が
放し飼いされています。




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一般的なバリの民家見学。
買い物ばかりでは、というわけで
レアなお宅訪問です。
さすがベテランのガイドさんです。
車椅子入場はさすがにはばかられるので
母は車で待つことに。
見学料はひとり100円(円換算)。
家長らしきおジイに支払います。




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バリでは闘鶏がさかん。
賭ごととして男たちが楽しむそうな。




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バリ民家風景いろいろ。




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米を板状にして干す風景。
お菓子になるそうです。




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バリ民家のブタちゃん。
3頭ほど飼われていました。
これは子ぶたです。





クタのDFSへ。

 夕刻、クタにあるDFS(免税店ショップ)に連れて行ってもらう。2階でごはんを食べて3時間後に迎えに来ます、ということでガイドさんと別れる。入口付近に段差が少しあるものの、店内は車椅子走行はもちろん可能で、障害者用トイレも完備されてはいるが、エレベーターが無い。ショップエリアは1階に集約されているので問題無いとしても、2階のレストランに行くにはエスカレーターに乗るしか術が無く「車椅子で上がれるの」などと近くのスタッフに聞いてみるも、なんとなくめんどくさそうな素振り。すぐにバリ王現地デスクに電話を入れて、ガイドさんに迎えに来ていただき、クタの外れの海鮮レストランに連れて行ってもらうことになる。




ングラライ空港にて。いよいよ出国

 ガルーダ・インドネシア航空のチェックインカウンターにて手荷物と車椅子を預ける。こちらも関空同様、事前にバリ王さんが手配くださっていたので、空港内で使用する車椅子がすでに用意されていました。チェックイン後は搭乗口付近までガルーダのグランドスタッフさんが到着時同様ショートカットで案内してくださいました。
 この空港は搭乗口間近までお土産店が目白押しで、価格を気にしなければ、たいていのお土産は揃いそうな勢いです。マッサージ店もいくつかあり、それなりに時間を潰すことができます。




GA882便、母、初めてのタラップ搭乗

 いよいよ搭乗の時間。先ほどから2回にわたって我が便の搭乗口が変更になり、行ったり来たり。ようやく落ち着いたところにスタッフのおにいちゃんがやって来てちょっと申し訳無さそうに「タラップでの搭乗になりますが、大丈夫ですか?」と日本語で告げられる。「一回見てみてください」ということで慌てて見に行く。手摺りの無い2階半くらいの階段を使って地上に出て、すぐそばに駐機している便にタラップで搭乗という行程。タラップは仕方ないとしても「地上まで他にエレベーターとか無いですかねえ」とそばにいた別のスタッフのおねえちゃんに聞いてみるも「エレベーターは無いです。車椅子はこちらで持ちますから頑張って降りましょう!」と両手グーのポーズ。「時間掛かりますが大丈夫ですか?」と聞くと「OK!OK!」とのこと。というわけで、時間を掛けつつスタッフさん数名にサポートされつつ、母は機上の人となったのでした。
 ※ングラライ空港の新ターミナル工事がただいま進んでいます。完成は来年とのこと。これが完成すればおそらく今回のようなタラップ搭乗は無くなることでしょう。




 介添え付きとはいえバリ島への車椅子旅行。そこそこ大変だったのも確かですが、空港ならび現地のみなさんの気遣いあればこそ、楽しく過ごせたのではないかと思っています。端から見るとなんとも危なげに見える母を、ヒヤヒヤしながらもサポートしてくださったみなさんに感謝です。




今回ご紹介した以外で車椅子宿泊に
適していると思われるバリ島内のホテル


確実なところで

★ニッコー・バリ・リゾート&スパ(ヌサドゥア)
 バリ島では珍しい15階建てのビルディングホテル。

★レギャン・ビーチ・ホテル(レギャン)
 バリアフリーツアーの定番ホテル。


要確認ですが……

★コマネカ・アット・ビスマ(ウブド)
 ウブドでは珍しいビルディング構造。

★フォーシーズンズ・リゾート・バリ・アット・サヤン(ウブド)
 ビル棟にスイートあり、ヴィラはバギー送迎あり。

★ウブド・ヴィレッジ・リゾート
 比較的フラットな地形にあるヴィラホテル。


バリ島内ツアー車について

 バリ島内のツアーに使用されている自動車ですが、車高の高いものが多いです。足の悪い人の乗り降りには向かない高さであると言えます。ほとんどは日本のメーカーのものですが、日本国内では見ない1リッタークラスの4WD車風です。用意の可否はわかりませんが、ツアー申込時に踏み台などの手配をリクエストされてみることをおすすめします。



介添え付き車椅子で行くバリ旅行の記録 了
by pechkana | 2013-02-03 13:58 | | Comments(0)
介添え付き車椅子で行くバリ旅行の記録 その4
介添え付き車椅子でウブド観光は可能か?

 バリ島内陸部に位置するウブドは今やバリ観光では欠かせないショッピングエリア。今78歳の母の興味もやはりそのあたりに向いているようで……、さてさて、車椅子走行と少しの歩行でもってウブドでのショッピングは可能なのか、そのあたりをレポートしていきたいと思います。


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ウブド、モンキーフォレストにて。
ショッピングとカフェ探訪以外で
皆さんが訪れる、ウブドでは
数少ない観光地のひとつです。



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森の中心に位置する
大きなガジュマルの木までは
段差が無く
車椅子での進入が可能です。



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餌付けされた
たくさんの猿がいます。
種類はカニクイザルでしょう。
猿たちは
充分な餌が与えられているため
かなり温厚ですが
好奇心はとても旺盛で
眼鏡を取られたり
鞄のなかのものを
抜き取られたりしないよう
注意が必要です。



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ベビーの猿もちらほら。
お母さんにしがみついて
移動します。



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猿たちに餌を与える
スタッフのおじさん。



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モンキーフォレスト入口付近は
急な下り坂になっているので
車椅子の場合は
バックで降りるなどの
配慮が必要です。
路面のがたつきは多く
時々つんのめります。



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車椅子での
ウブドショッピングの図。


 ウブドの歩道はガタガタで、車椅子用途ではまず使えません。歩道に乗って移動したとしてもすぐにいろいろな要因で行く手を阻まれて降りなければならないことになります。なのでもっぱら車道を移動しました。ウブド中心部の車の走る通りはラヤ・ウブド通りを除いてどれも一方通行になっているので、道幅には少々の余裕があり、車椅子を車道に出して使っても注意されたりはしませんが、バイクにはかなり気をつけなくてはいけません。よく見ていると、ぼおっとした顔つきで走らせている人もちらほらなので、ぶつかってこないとも限らない状況ではあります。


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ちょうどここで
白人女性の方が
手助けしてくださいました。




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 ショップへはたいてい、段差を登って進入ということになります。通りからバリアフリー進入というところはありません。車椅子利用の場合、少しは歩けるという条件が無い限りウブドでのショッピングは無理ではないかと思います。ガイド車などをうまく利用して、一方通行を考慮し、効率よくピンポイント感覚で回るのが現実的なショッピング法かもしれません。






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モンキーフォレスト近くの
バティックショップ
「イカットバティック」。
モンキーフォレスト通りに
面しています。
廊下と中庭を通って
お店に入ります。
お店までこのくらいの段差が
3カ所ほどあります。



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「イカットバティック」店内。
チワワとマルチーズ犬が
お出迎えしてくれました。
ここを知ったのは
NHKのBSプレミアムで放送中の番組
「恋する雑貨」の
バリのバティック特集ででした。
和のテイストにも通じる
紺系中心のすっきり目のデザインが
日本人の感性にぴったりマッチするように
思います。
番組中、モデルの宮本りえさんが
商品選びにずいぶん迷っておられた意味が
ここに来てよくわかりました。
どれも欲しい、どれでも欲しい、
そんな感じです。
ここがガイドブックに紹介されているのを
まだ見たことが無いですが
絶対のおすすめショップです。





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ラヤ・ウブド通りの
セレクトショップ
「スカール・クニン」。
観光客に人気の
「センセイシャ」のソープが
売られている数少ない
ショップのひとつです。
ウブド王宮からここまで
車椅子を押して
10分ほどの距離です。
ソープ以外にも
かわいい革製のサンダルなどがあります。
小さいお店で、歩道に置かれた
黄色い日本語の看板が目印です。





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人気のカフェ
「カフェ・ワヤン&ベーカリー」に
行ってきました。
入口付近に段差がありますが
それをやり過ごすと
奥まで車椅子進入が可能です。
奥に広いオープンエアな店内には
東屋がいくつかあり
座敷席、テーブル席を選べます。



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緑あふれる敷地内は
庭造りも美しく、
まったりできます。





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道幅が狭いわりに車の走行が多い
ハノマン通り。
人気アクセショップの
「アスタリスク」付近を
東に入った路地の中。
静かな街並みが現れます。
ショッピングもいいですが
テイクアウトした飲み物片手に
街散策というのもいいのかもしれません。
車椅子走行は可能です。





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ハノマン通りの東、二筋目
郵便局のある小道です。
車はほとんど通りません。
もちろん車椅子走行可能。
小さな街スパや
ジャムー(インドネシアの薬草飲料)
のお店がありました。





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ウブド王宮より少し西
カフェ・ロータス脇を北に入った
石畳の小道。
コンクリートタイルに
いろんな人たちの
彫り込みメッセージが見られます。
小休止用の小さなカフェもちらほらあり
安心して歩けます。
ゆるやかな上り坂を上がっていくと
やがて田園風景になりますが
それまで1キロ近くあるので
日の陰る時間を見計らっての
ジャランジャランがいいように思います。
車椅子走行は可能ですが
最後にブレークハートな坂があります。





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ウブド中心部では一番
車の走行が少ない感じの
デヴィ・シタ通り。
昼下がりあたりは
いくぶん車も少なめで
車椅子走行にやさしそうですが
暑さはちょうどピークなので
悩めるところです。
一方通行を守るのは車だけで
バイクは両方向からやって来ます。
ウブドはどこも
それなりに広い道幅があるのに
半分近くが駐車帯に使われています。
デヴィ・シタ通りは
日本人にお馴染みのソープショップ
「コウ」をはじめ
ヨガ猫の置物がある
「ウブド・ケラミック&ウッドクラフツ」、
その他人気カフェやワルンがいくつもあり
小さな通りながらも注目株です。





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日本料理店「影武者」は
モンキーフォレストの少し南、
ウブド王宮から徒歩20分以上の
少し離れたところに位置していますが、
昼間でもてくてくそこまで向かう人が
けっこういるほどの人気店です。
夜に行くと、壁を這うヤモリや(笑)
愛らしい猫たちが(昼間でも)
お出迎えしてくれます。
味噌煮込みうどんが美味しかったです。
白人のお客さんも多く
天ぷらが人気のようでした。



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オープンエアな「影武者」からの
夜の眺め。
語り合う人のシルエットが
なんともノスタルジック。
ウブドの夜はいい感じです。



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すぐ横には田んぼがあり
のどかな風情の「影武者」ですが
通りから路地を入ってすぐ、
入口近くに駐車場があるので
車椅子進入もたやすいと思います。



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美味しかった。
さあさ、帰りましょう。





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ウブド観光の本。
数少ないウブド散歩ガイドです。
(この一冊だけかも)。



ウブド中心部略図。
通り名のところの矢印が
車の通行方向です。

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介添え付き車椅子で行くバリ旅行の記録 その5に続く。

by pechkana | 2013-01-31 02:19 | | Comments(2)
介添え付き車椅子で行くバリ旅行の記録 その3
ザ・チェディクラブ・アット・タナガジャ

 バリ島2軒目のお宿は内陸部ウブド近郊にある、ザ・チェディクラブ・アット・タナガジャ。毎日90分のスパサービスが付くというスパヴィラに4泊しました。母には初めてのバリ島でもあるので、是非とも自然に寄り添ったヴィラタイプの宿に泊まってもらおうと思ったのです。バリ島のヴィラの多くは、渓谷などの斜面に面して建てられていることが多く、このチェディクラブのような階段や高低差の少ないヴィラは少数派なのです。
 今回このチェディクラブを選ぶ決め手となったのは、ネットで見つけた旅行会社さんの口コミに寄せられていたコメントでした。車椅子使用のお母さまとともに宿泊された女性が書かれたそのコメントには、車椅子関連の情報が乏しいなかで、たいそう勇気づけられました。




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駐車スペースから見たホテルのエントランス。
ホテルの門というよりお屋敷の入口風ですね。
写真のこの階段の長さがこのホテルでは最長のものです。
事前に、バリ王さんを通じて
「この階段を使わずに入場できませんか?」と
お願いしていたこともあって
実際は、こことは別の
ロビー近くの従業員用ゲートから
段差なし入場することができました。




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本来なら入ってすぐに
この親指を立てた象がお出迎えしてくれます。
象の後ろにロビーが見えます。
このホテルでは部屋ごとにバトラーが付き
身の回りのことすべての面倒を見てくれます。
ホテル外のレストランや舞踊公演の予約、
送迎の手配など、
よほどのことで無い限り
わがままを言ってお願いするが勝ち
という感じです。
うちでも下痢で寝込んでしまった母のために
おかゆを部屋まで運んでいただいたり
薬の買い出しのため
スーパーに連れて行っていただいたりしました。
ただ、
日本語はほぼ100%通じません。
スタッフの言語は、すべて英語で、と
教育されているのか
挨拶もすべて英語に統一されています。
ブロークンな日常英語で
なんとか乗り切ることはできても
さすがに料理の用語や病名などが
とっさにでてくるわけではないので
ホテル内はWi-Fiフリーということもあり
スマホに翻訳や辞書アプリを忍ばせて
ひとつひとつ応対していた、という感じです。




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しっかりバリアフリー、に見えますが
場内をバギーが行き交うので
これはそのためのスロープです。




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通路には広い狭いがあって
私たちのヴィラには
バギーの横付けはできませんでしたが
狭い方の通路でも車椅子走行は可能です。




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私たちが滞在したスパヴィラ。
ロビーのすぐ隣でした。
ヴィラはこの他に、
周囲を塀に囲われて専用プールがある
プールヴィラもありますが
スパヴィラの周りに塀はありません。
なるべく自然に寄り添う、が
今回の旅テーマなので
開放的なこちらのタイプを希望したのでした。
通路、階段ともコンクリートに川石を混ぜて
成形した「洗い出し」です。
雨の時には少々滑るので注意が必要です。




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到着すぐの母。
窓からの景色はいい感じ。
そのかわり外からも丸見えです。
うちはそのあたり
あまり気にしない家風なので
日中ブラインドは全開です。




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高所の上り下りの難しい母用に
低めのソファにベッドを
しつらえていただきました。
テーブルの位置や家具の位置など
車椅子走行用に便利なように
こちらでいくらか移動しました。




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当初の計画では、
母にはこのダブルベッドに
どんと寝ていただこうということに
なっていたのですが
かなり高めのベッドだったため
結局上れず断念することに。




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かめに貯めたお湯を
ヤシ製のひしゃくを使って浴びる、
沐浴スタイルがお洒落です。
天井とバスタブ脇には
シャワーもちゃんとあります。
傍らには
リクエスト通りにご用意くださった
シャワー用の椅子が。
スパ後の体にはオイルが残っているので
入浴時の滑り事故に注意する必要があります。




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トイレに手摺りはありませんが
母は壁伝いに移動して
問題なく使えていたようです。
脇にはお清め用のハンドシャワーが。
このシャワーは
バリ島ではレストランなどのトイレにも
まずは設置されているもので
お湯はさすがに出ませんが
手動で安心、確実。
家にひとつ欲しくなりました。




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スパヴィラには専用スパルームが付いています。
毎日ここで90分のスパが
受けられる設定になっていて、
バトラーさんが毎朝タイミングを見計らって
「今日はどうしますか?」と
希望のマッサージ種類や時間を聞きにやってきます。
母も2度ほどお世話になりました。
他にもサウナや水風呂まであって
至れり尽くせりです。




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白人のカップルが通り過ぎます。
到着直後なのか装いがリゾートらしくありません。
ちょっと格好付けてのハネムーンは
こちらにも覚えがあるので、
しばし自身の思い出に浸りました。
このホテルは
サービスこそ欧米スタイルですが
和モダンに通じるミニマムなたたずまいが
むしろ日本人好みなのではないかと思います。
滞在最初の2日間ほどは
富豪の別荘に客人として招かれて
「どうぞご自由におくつろぎください」
と、放り出された時のような
座りの悪い気分に支配されますが
2泊を過ぎたあたりからは
いつの間にかそれも克服できて
たいそう居心地がよくなります。
たぶんチェックアウトの時には
「こんどこそは」などと思うに違いなく、
このホテルの宿泊客のリピート率の高さは
もしかするとそのあたりの事情に
関係しているのかもしれません。




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ヴィラ前の傘が開いているのが
お客の入っている印です。
周囲を散策時にそのあたりを注意して
観察してみましたが
どこもすべて傘が開いていました。
ここの人気ぶりがうかがえます。
夕刻はこのあたりも幾分しのぎやすく
いつも入口を開け放していましたが
こんなにも開放的なヴィラはうちだけでした。




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都会人が忘れてしまった
深い闇があるからこそ楽しめる
夜間のライトアップ。
ウブドの夜はどこをとっても深く暗く
それが魅力的なのだと思います。




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早朝、夕刻の鳥の鳴き声がいい感じ。
このあたりは山間部ではないので
南国らしい小鳥のさえずりは控え目なのですが
そのかわりに、白鷺なのか野鳩なのか
遠くからかすかに聞こえる「クルークルー」
という群鳴がなんとも郷愁を誘います。




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ヴィラからレストランへ。
車椅子利用の場合は
バギーでは道が限られるので
バトラーに声掛けをして
押して連れて行っていただくのがベスト。
このホテルも「広い敷地〜」と
よく紹介されていますが
一番遠いヴィラ(うち)からでも
敷地端っこのレストランまで
5分と掛からず到着です。




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敷地端っこのレストラン。
とはいえ
向こうに広がる田んぼも
ホテルの敷地だそうです。
レストラン入口に階段がありますが
車椅子の場合は、
厨房脇を抜ける特別ルートで
段差無く案内していただけます。




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朝食はビュッフェスタイルではありません。
そのぶんすべてにおいて
細かなわがままアレンジに
応じていただけます。




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朝食はバリニーズかコンチネンタル。
これはコンチネンタルスタイルです。
今の日本ではなかなか味わえない
素直なお味の卵がおいしいです。




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パンにつけるジャムは
左から、スイカ、バナナ、マンゴーです。




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見る位置を変えれば
広い田んぼの中にポツンとある
レストランのように見えますね。




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周囲の田んぼ風景。
田んぼにヤシの木がいい感じ。
事前にバトラーに頼んでおけば
朝の田んぼトレッキングツアーを
組んでいただけます。




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日本の田んぼにくらべ
いくぶん繊細なあぜ。
幅が50センチもありません。
上を歩くと崩れてしまうでしょう。




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田んぼ脇のホテル施設は
向かって左がヨガスタジオ、右がスパです。
田んぼを見ながらの
早朝ヨガスクールは無料で参加できます。




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毎朝、クバヤ姿でやって来る、
お供えのおばちゃん。




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黒鳥、白鳥のいる池のほとりには
東屋があり、いつでも
ゆっくりすることができますが、
ゆっくりしている人を見たことはありません。
手前にある小さな池には
1メートルほどの水トカゲ(アルー)が
棲息していました。
東屋への段差はこんな感じです。




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プールはたいていすいています。
午後4時から6時までは
アフタヌーンティータイム(もちろん無料)。
デッキチェアまで
プチケーキといっしょに運んできてくれます。
プール周りに手摺りはないので
人頼みでない限り、車椅子利用者のプール使用は
ちょっと難しいかもしれません。
プールサイドまでなら4段ほどの階段をクリアすれば
たどり着けます。




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このホテルでは
お願いすれば
お部屋やプールサイドで
食事をとることができます。
食事はレストランから運ばれてきます。



介添え付き車椅子で行くバリ旅行の記録 その4に続く。
by pechkana | 2013-01-25 03:21 | | Comments(0)
介添え付き車椅子で行くバリ旅行の記録 その2
ジェンガラケラミック

 ヌサドゥアのグランドハイアットバリに宿泊中に、母を連れてガイド付き専用車で、ジンバランのジェンガラケラミックに陶器を見に行きました。アウトレットではなくファクトリーショップのほうです。ショップ入り口に少しの段差がありましたが、それをやり過ごすと店内に段差はなく車椅子でも安心して回れる広さもあります。期待して訪れたショップだったのですが、家族3人すべてどちらかというと渋め陶器好きだったので、結局、何も買わずに店を出ました。この日ガイドをお願いした時間は4時間。ずいぶん時間が余ったので、どこか車椅子で行けるところはありますか、とガイドさんに聞くと、速攻帰ってきた答えが「ジンバランのシーフード」。いやいやさっきホテルでお昼を食べたばかりだから、と他に観光地などと聞いてみるも「ウルワツは階段あるしね」などと、結局いい案も出ず、とりあえずバリ・コレクションまで送ってよ、ということになる。



バリ・コレクション
 
 バリ・コレクションはヌサドゥアエリアでは一番の大きなショッピングエリアで、中には日本の「そごう」も入っています。グランドハイアットの隣に位置しているので、帰りは徒歩で、とゲートでガイドさんと別れ、エリア内へ。オープンエアーの通りの両側にいろいろなショップが並ぶ素敵なつくりなのはよいのですが、とにかく暑い。雨期のバリは日本の夏以上に湿気が多く、不快指数は高めです。店内といえども日本のように、一息つけるような涼しさでもないそれなりのぬるい気温で、じくじくとこちらの散策する気力も削がれていきます。そんななかでも母はなぜかとても元気で、アクセサリーが見たい、サンダルが欲しい、などとショッピングモード全開。どこのお店に入るのにも多少の段差は必ずある中、一番段差の少なそうな物産店を見つけて、車椅子にてショッピング。サーファーのおにいちゃんがはめるような銀製品の指輪を幾つも購入したのでした。
 あとせっかくだからと「そごう」も散策。「そごう」はこのエリア内でも一番大きなワンフロアの店舗で、入り口に少しの段差があるものの、店内はルートを選べば段差もなく、スムーズにショッピングを楽しむことができます。ファッション小物に軽衣料、石鹸や香水などの物産も扱っています。母はここで念願のサンダルを購入。バリ人の店員さんが根気強くサイズ出しをしてくださいました。入り口付近にはこのエリアではたぶん唯一、エアコンの効いた店内でお茶が楽しめるお店「スタバ」がありましたが、はやくホテルに戻ってゆっくりしたい、ということでスルー、帰途についたのでした。
 時間はまだ4時過ぎ、夕食には早い時間です。グランドハイアットに通じるゲート付近にはレストランが数軒あり、その中のひとつ「ロコカフェ」のおにいちゃんが、ディスカウントするから食べていってよ、と声をかけてきました。サービス料20%とあとさらに20%、40%値引きするよ、と。メニューを見せてもらうと、ホテルにくらべずいぶん安い魅力的なお値段です。というよりホテルのレストランが高すぎるのです。ビュッフェの夕食でだいたいひとり頭5~6千円(円換算で)はかかるので、その提案はとても美味しいものだったのですが、悲しいかな少しもおなかが空いてない現状。あとで来るよ、とその場を後にしましたが、結局、再度訪れることはありませんでした。



バリ・コレクションからグランドハイアットへ
 
 バリ・コレクションの南側、「ロコカフェ」すぐのゲートから、そう広くもない道路2本を渡ると、もうそこにはグランドハイアットのゲートがあります。道路とホテルゲートからエントランス間は、コンクリートブロック敷きで、少々がたつきますが、車椅子を押しておよそ7、8分くらいの距離です。ゲートからエントランスまでは、少々上り坂ですが、車椅子が押せないほどではありません。ただ、もしこれで母が歩けていたら、楽だったかというと、さてどうだったでしょうか。これはホテル内も含めて言えることですが、老いた者の手助けをして若い者が車椅子を押す「力の分散」があるからこそ、楽に移動ができる、ということが言えるかもしれません。だから足腰が立つ老齢者でも、少々の不便は覚悟して、若者頼みで車椅子移動するほうが、なにかと動きがとりやすいのでは、と今回の旅でそんなことを考えさせられました。



グランドハイアットを後にして、いざ郊外観光へ

 車椅子で行けるバリの郊外観光。出発前からずいぶん計画を練りました。以前行ったことのあるブサキ寺院は階段が多くて無理。景観の素敵なタナロット寺院やウルワツ寺院も階段が多くて無理。キンタマーニ高原は遠いわりには見せ場が乏しそう。そんなわけで事前のネットリサーチの結果、タマンアユン寺院とジャティルイの棚田観光がよいのでは、と妻とも意見が一致。ヌサドゥアから次の宿泊地ウブドへの移動ついでに、6時間の専用車観光を組み入れたわけですが、当日現地ガイドさんはどうものらない様子です。ジャティルイ食べるとこないよ、とか行くまで3時間は掛かりますとか、こちらのネット情報を尻目にネガティブ発言を連発します。ふつうの感覚ならここまで言われると、じゃあ他で、などとなるのでしょうか、私たちは粘りました。結局、ガイドさんが折れるかたちで郊外観光へ出発です。



タマンアユン寺院

 バリ島で二つ目に大きな寺院にして最も美しいと言われている寺院です。24年前には境内に入ることができていましたが、現在は境内の周りを塀越しに眺める観光スタイルです。せっかくバリに来たのだから、母にもひとつくらいは寺院観光をと計画したのですが、少々甘かったようです。



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駐車場すぐの割り門から寺院まで
距離はさほどありません。
段差もなくここまでは楽勝でした。




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寺院正門。
中にはもちろん入れません。
見学者は左右のルートに別れて
外堀と寺院の間の回廊を一周することになります。
まずここに3段ほど登って降りる階段が
あります。




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階段をなんとかクリアして
回廊へアプローチ。
寺院に限らずバリ島の階段には
「手摺り」という概念がそもそも無いようで
ほんの数段でも手摺りなしの階段は
冷や汗ものです。




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回廊にまた階段。
一段一段が高めなので
また冷や汗。




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回廊サイド側から後方回廊へ。
また階段。
今度の階段は一段がかなりの高さ。
試みてみましたが、結局
登ることができませんでした。




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寺院の周りを一周すると
御利益がある、と聞いていたのですが
結局果たせず、戻りつつも寺院の中を
垣間見る親子。
母には無理をさせてしまいました。
車椅子から中の様子はほとんど見えないはずで
この寺院はスルーするべきでした。
現地の寺院に雰囲気にふれるのであれば
もっと小さな、たとえば街中の寺院など
融通の利きそうなところを
ガイドさんに教えてもらって
連れて行ってもらったほうが
良かったのかもしれません。
このあと、寺院前の
集会所裏のトイレに立ち寄り
ここを後にしました。
ちなみにトイレ入り口に少々
段差がありましたが
トイレまでは車椅子移動は可能でした。




ジャティルイ観光

 今回訪れたタマンアユン寺院などとともに、2012年にユネスコの世界遺産に選ばれたジャティルイ地区は、この選定を期にずいぶんクローズアップされた様子ですが、日本からの観光客はまだまだ少ないマイナーな観光地です。今回の現地ガイドさんも生涯にまだ2回しか行ったことが無いとのことで、「とにかく行ってみないとわからない感」を全身で醸し出していて、なんとも心許ない感じですが、こちらの探検気分はむしろ加速の一途。なんだか楽しそうです。タマンアユン寺院を出るときに、これから2時間は掛かります、とガイドさんは言い放ちましたが、結局1時間と少しで着くことができました。とかくあて推量の多いネット情報ですが、今回はネット情報側に軍配が上がる結果となりました。
 タマンアユン寺院のあるムングゥイから一旦南下してから北のジャティルイを目指します。適当な道が無いのでずいぶん遠回りになるとのこと。ジャティルイ地区のあるタバナン県は養鶏が盛んで、道すがら養鶏場がたくさんあり、タマゴパックをこれでもかと器用に満載したバイクを時折抜かしながらの道程。村の入り口に割り門があるような昔ながらの集落を幾つか通過し、いよいよジャティルイです。
 何となく、このあたりがそろそろジャティルイ?、ってあたりで大粒の雨が。はなはだ怪しい雲行きのなかそのまま進むとすぐに「Jatiluwih259」のカフェらしき看板。ガイドさんはここでお昼をと提案しますが、景色がちょっとイマイチな感じ、時間はあるのだからもっと先に進んでみましょうよ、とこちらもさらに粘りをみせます。そこからさらに丘陵をひとつ越えたあたりで、急に視界が開け、見渡す限りの棚田群が現れました。折からの雨も止み、晴れ間さえ垣間見えてきて、とてもラッキーな私たち。食べるとこないよ、とガイドさんは言っていたけれど、あたりにはカフェやワルン(食堂)がいくつも立ち並んでいました。



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とにかく広いジャティルイの棚田群。
田植え直後だったため、
思い描いていた
ふさふさ緑の棚田では
無かったけれど
田んぼひとつひとつの
ディティールが際だっていて
なかなか興味深い風景です。




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ジャティルイ、ビューポイントの
渋い看板。




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ビューポイント前の「BiLLY’s TERRACE」
にて昼食をとる。
正面、入口までの長い長い階段にビビッていると
この裏に楽に入れる入口があるよ、とのこと。
くるっと回って裏口には小さな駐車スペースがあり
母は床面の苔に気をつけながら
杖を使って数段の段差をやり過ごし席に着く。
ここでも店員さんが
親切にサポートしてくださいました。
ここには
ある程度清潔なトイレがありますが、
数段の段差を越えてのアプローチになります。
ここに着くまでちょっと浮かない様子の現地ガイドさんも
お店の人となにやら談合成立なのか
「またお客さん連れてくるね」風笑顔で上機嫌です。




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ぐんぐん棚田の中へ進入していく
観光客ですが(私たち夫婦も)
みなさん節度ある行動を心がけている様子で
とてもお行儀よしです。
ウブド近郊のテガラランには
観光客相手の物売りが多いとのことですが
こちらではひとりも見かけません。
観光客は圧倒的に白人が多く
日本人の姿もちらほら。
雨期の中の晴れ間に
ラッキーを噛みしめているのか
皆さん一様に笑顔です。




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今回ここが世界遺産に選ばれた理由の一つが
「スバック」と呼ばれる昔から続く
組合機構による水利システムで
1000年前にはすでに
かたちになっていたとのこと。
山からの水を
ポンプを使わずこれだけの棚田すべてに
まんべんなく行き渡らせているといいます。
なんとも興味深いです。




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田植え直後の稲。
このあたりは赤米が多いとのことですが
これは何米でしょうか。
すべてがオーガニックだとのこと。
田植えも稲刈りもすべて人力で行うそうです。




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お店にいたバリ猫ちゃん。
ピンクのお鼻が愛くるしいです。
後ろ足がちょこっとキックモードなのも
猫好きにはたまりません。




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ビュッフェスタイルのお昼ごはん。
お味はまずまず。
ジュース類もそれなりに美味しい。
3人分で飲み物含めて5千円弱(日本円換算)は
いろんな意味で一等地価格、だといえます。




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ごきげんVサインの母。
このあたりは高地なのか
バリに来て初めて、
心地よい涼しさを
感じることができました。



介添え付き車椅子で行くバリ旅行の記録 その3に続く。
by pechkana | 2013-01-23 07:39 | | Comments(0)
介添え付き車椅子で行くバリ旅行の記録 その1
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78歳の母と一緒にバリ島に行ってきました。

旅行期間:2013年1月5日〜12日の8日間
主な行程:ヌサドゥアホテル2泊、郊外観光、ウブドヴィラ4泊、ウブド観光
お願いした旅行会社:バリ王
母の状態:
体重約80キロ、大腿骨を骨折ののち人口関節に。長時間の外出には車椅子を使用。2本杖にて30メートル程度の歩行と数段の階段の乗降は可能。障害者認定4級

 一度も海外旅行に行ったことのない母のために企画した海外旅行。78歳の母と私たち夫婦の3人旅です。数年前に父が先立ち家族3人になってから、車椅子を使っての旅はこれが3回目。前2回は沖縄でした。沖縄行にはこじんまりとしていて障害者には便利な神戸空港を利用。沖縄本島は日本の中ではかなりバリアフリー化が進んでいる地域で、車椅子移動においてほとんど困ることはなかったのですが、今回旅するバリ島は、海外であることに加えて、かなりのバリアフリー後進地域だと聞くので、ネットでの情報収集を行ったものの、車椅子関連の情報はさほど得られず、とりあえず旅行会社にあたってみることに。
 今回お願いした旅行会社はバリ王さん。ここは価格的にお安いと評判の旅行会社のようですが、それが選んだ理由というわけでは特になく、バリに詳しく大阪事務所が職場の近くにあるからという理由でした。アポイントも取らずお昼休みにお伺いしましたが、快く相談に応じていただけました。バリ王さんでは過去にもずいぶん大勢の方々を車椅子で送り出しているとのお話に安堵した私たちは、すぐさまここにお願いすることに決めたのでした。
 そもそもなぜバリ島なのか。バリアフリーの視点でやはり安心のハワイや、もっと近場で台湾あたりも候補に上りました。ハワイは飛行時間が長く現地の物価も日本並みで、頑張って行ったものの限られた予算のなかで、とっておきのラグジュアリー感を果たして得られるのかどうかは未知数。台湾は以前に夫婦で何度か行きましたが、あまりにも「小ネタ」すぎる観光地が果たして母の心に響くのかはなはだ疑問で、しかもバリアフリー視点で、まずは無理だと判断。結局、私たち夫婦が新婚旅行で行ったことのあるバリ島なら、現地の人たちも親切だし、物価も安く、日本では考えられない料金でガイド&ドライバー付きの専用車が利用できるので、物価の安さとマンパワーでなんとかいい旅できそう、とまあ、その程度の選考理由だったわけです。

 

関西空港
ガルーダ・インドネシア航空 GA883便

 自宅から関空までは自家用車で。空港ターミナルビル隣の身体障害者専用スペースに預けました。団体受付のバリ王カウンターでチケットを受け取り、となりのカウンターでインドネシア入国ビザ料金を日本円で支払います。ガルーダ・インドネシア航空のチェックインカウンターでは、並ぶことなく手招きで案内していただきチェックイン。自前の車椅子は預かり手荷物として預け、以後乗降口までは空港の車椅子を使用します。関空とデンパサールでの車椅子の配車もろもろすべてバリ王さんが手配済みです(事前に使用する車椅子のたたみ時のサイズや重量、機内に持ち込む2本杖のサイズなどの情報をバリ王さんにお伝えしました)。カウンター前にはすでに車椅子が用意されていました。関空においてのガルーダ・インドネシア航空のグランドスタッフ業務はどうやらすべて日本航空が委託されているようで、チェックイン後はすべてがJALクオリティー。スタッフの方が重い母の車を押してくださり、セキュリティーも出国もすべてショートカットで案内していただけます。車椅子利用者はすべてにおいて優遇されます。ありがたいことです。出国のちの免税店あたりで、スタッフさんとバトンタッチ。搭乗ゲート集合の時間を決めます。母はしばし免税店で化粧品などをショッピングし、リニアに乗って搭乗ゲートに向かいました。そしてゲートでは車椅子利用者は誰よりも先に、機内に案内してもらえます。やはり乗降口までスタッフの方が車椅子を押してくださいます。機内はガルーダのCAさんがサポートし、杖で席に向かいます。席はエコノミーでしたが、機内は幾分空きかげんだったこともあり、CAさんの気遣いで、母には入り口に近い2席分をあてがっていただけました。
 24年前の新婚旅行のときにもガルーダを利用しました。あの頃はまだ後尾に喫煙席があって、パーサーと雑談する乗客のおにいちゃんがパチパチと火の粉の落ちる甘い香りのチョウジ入りタバコをふかしていたり、CAさんも(当時はスチュワーデスですね)乗客と軽口を言い合っている風で、かなりフランクな雰囲気だったのですが、さすがに今はそんなこともなく、みなさんきびきびとお仕事をこなしておられましたが、前席にいた小さなベビーをCAさんが抱きかかえてあやしていたりと、あたたかな雰囲気に変わりはありません。
 インドネシアの入国審査は機内でスムーズに完了。席ポケットのなかの機内誌にある記入例を見ながら回ってきた書類にもろもろを記入するのでいたって簡単です。ちょっと前まで私の斜め後ろの席でくつろいでいた私服のおにいちゃんが突然制服に着替えて審査官として登場したので、なんだか親しみが持てました。



デンパサール ングラライ空港

 他の乗客が降りきってから機外に。ちゃんとボーディング・ブリッジが繋がっていたのでちょっと安堵。ちなみに24年前はタラップで降りました。乗降口前では車椅子に手をかけたスタッフの方(男性でした)が迎えてくださいました。
 ここでもスタッフの方が母の車を押し、ショートカットで案内してくださいます。預かり手荷物の引き取り場にて、丁寧にビニールで包まれた自前の車椅子を引き取ったところで、私の帽子を機内に置き忘れたことが発覚。スタッフの方にその旨伝えるとすぐさま手配してくださり、帽子は無事手元に。車椅子も入れ替え、お世話になったスタッフの方ともこれまで、と思いきや、その後のセキュリティーチェックでも手を貸してくださり、バリ王現地ガイドと合流後、最終的には空港から5分ほど歩いた送迎車の駐車場まで、母を押してくださいました。まだ両替前で現地通貨の持ち合わせがなく心づくしも出来ないなか、軽く会釈をして立ち去ったスタッフのおにいちゃんには感謝いっぱいです。



最初の宿泊ホテル
グランドハイアットバリ

 2011年のASEAN首脳会議のときにはオバマ大統領も宿泊したアメリカ資本のホテルです。バリ島南部、ヌサドゥア地区では老舗の部類ですが、バリアフリー環境はどうでしょうか。ここではそのあたりの視点で簡単にレポートしたいと思います。


 私たちの泊まったのは一番お安い「グランドルーム」というカテゴリー。バリの海が沖縄などに比べて見劣りすることは知っていたので、特に海が見えることにはこだわりませんでした。完全車椅子の方向けに「バリアフリールーム」もあるようですが、今回は普通のお部屋です。部屋の中から、それほど広くもありませんがテラスまで車椅子で出ることもたぶん可能だと思います。私の部屋の前には蓮池のあるお庭がありました。バス、トイレ含めお部屋は、杖使用で少しだけ歩ける状態の母でも、使用に差し支えはありませんでした。ただ、シャワールームには椅子が欲しかった。というのも、出発のずいぶん前からバリ王さんを通じて、シャワールームに椅子を用意してほしい旨を確認していたのですが、ホテルからの返答は「できません」とのこと。沖縄のホテルでは何も言わなくても障害者用のバスチェアーが用意されていたりして、当たり前にあるもの、と思っていたのですが、バリ島ではそうではなかったようです。現地チェックイン時に再度交渉してみるも、結局用意してはいただけませんでした。「プラスチックのよくあるスツールでもいいです」と聞いてみたところ「プラスチックは危ないのでだめです」とのこと。どうやら「保証問題」からみのNOではないかと思えました。




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部屋前の眺めはこんな感じ。
朝にはこの大きなネムノキに
リスたちが駆け回る姿が見て取れました。
目の前の蓮池では夜になるとカエルの大合唱です。
カエルの鳴き声は日本のトノサマガエルと違い、
かなり上品な音色で
日本のカジカガエルの鳴き声に似ている気がします。
カジカガエル似の大合唱は秋の虫の音を思わせます。




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お部屋のテラス。
外からいくらでも進入可能なところが
便利なような、怖いような(笑。
もちろんテラス側の引き戸に鍵を掛けて眠ります。
今回は母が車椅子利用だったので
フロントから一番アクセスのよい部屋に
案内してくださったようです。
このホテルは宿泊棟がいくつかと、ショップエリア
レストランエリアという具合に分かれていて
基本的に屋外を徒歩で巡るつくりです。




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ショップアーケード付近。
幾分高低差もあり階段は多いのですが
おおまわりでもスロープは必ずあります。
一度、車椅子でレストランに行こうと迷っている時に
近くにいた従業員の女性に声をかけたところ
業務用のエレベータで階下のレストランまで
案内していただいたことがあります。




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よく広大な敷地、とこのホテルのことが
紹介されています。
さすがに車椅子単独で敷地内を巡るには
相当の腕力が必要ですが
介添え付き車椅子であれば
そこそこ歩ける広さなのでご安心を。
花々も豊富で楽しい散策ができます。
ただ、ホテルからビーチまで多少の高低差はあります。
とはいえ車椅子の母を妻が押せていたので
恐るるに足らず、というところでしょうか。
雨期の突然の雨に備えて
ところどころに傘が用意されています。




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ビーチ脇にずっと続く遊歩道。
ランニングにも最適です。




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ビーチ付近を車椅子で進む。
コンクリートがところどころ割れていて
時々つんのめりますが
まずまず快適です。
日差しがきついので
日中の帽子は必須です。




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ビーチサイドの
イタリアンレストラン「サルサ・ヴェルデ」。
車椅子で進入可能です。
昼間の入り口付近はそこそこ暑いので
エアコンの効いた中がおすすめですが
そこまでには3段ほどの階段があります。




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「サルサ・ヴェルデ」にて朝食。
ここでは
朝の涼しい時間に
ビュッフェスタイルの朝食を
とることができます。
朝食は宿泊全プランに含まれているので
フリーパスで部屋番号を聞かれることはありません。
朝食がとれるレストランは
私たちのエリア付近には
フロント近くに、あともう一軒
「ガーデンカフェ」というところがありました。
ここはフロントから続く下り坂がかなり急なので
バックでゆっくりやり過ごす必要があるのと
正面入り口は階段のため裏の入り口に
回らないといけないなど、
近くても車椅子移動には不便でした。
ただ、屋内なのでハエも少なく
涼しくて快適です。




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車椅子でもアクセス可能なプールサイド。
プールはいくつかありさほど混雑もしていません。
場所を選べば手すりのある緩やか段差で
水に浸かれるところがあります。
これはリゾートエリアでは貴重かもしれません。
バリ島沿岸部は晴れ曇り関係なく
とにかく蒸し暑いので
プールに浸かって気軽に涼を得たいところです。
水温は、入り際のストレスがないあたたかめ。
もしかすると温水なのかもしれません。




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広々とした白いビーチは人もまばらで
ヌサドゥアの浜には物売りもほとんどいないので
ゆっくりできそうです。




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ホテル内の動物たち#1
リスはあちこちにいます。
手から餌をというほど人慣れはしていませんが
部屋のベランダにも出没するようです。




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ホテル内の動物たち#2
白鷺は日本でもよく目にするので
さほどめずらしくはないですが
運が良ければ池の魚を捕食するのを
目撃できるかもしれません。




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ホテル内の動物たち#3
バリの犬たち。
昭和時代の日本の村落みたいに
放し飼いの犬が多いバリ島ですが
こんなリゾートにも
やっぱりいました。
耳の立ったしっぽに毛の少ない
バリ犬です。




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ホテル内の動物たち#4
ビーチサイドのイタリアンレストラン
「サルサ・ヴェルデ」の池にいた水トカゲ。
体長1メートルほどもある大きなトカゲです。
現地では「アルー」と呼ばれます。
水辺に生息しているようで
気にしてチェックしていくと
バリ島のあちこちで見ることができます。




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ホテル内の動物たち#5
蓮池にコイ。
日本の錦鯉は
今や世界標準なのかもしれません。




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ゆったり落ち着いた風情の
フロント付近。
朝にはいっせいに蓮の花が開きます。



介添え付き車椅子で行くバリ旅行の記録 その2に続く。

by pechkana | 2013-01-22 21:01 | | Comments(0)
バリ島に来ています その2
 本日、日中のウブドは晴れ。バリに来て初めてのまとまった青空という感じです。というのもバリ島は現在雨期の真っ只中で、そのうえ1月は降水量が年間で一番多い月でもあり、いつ雨が降りだすのか全く予想の付かない日々を到着以来送っていたわけで、実際に今日もこの晴天の1時間後には、土砂降りの雨。日本の夏のいわゆるゲリラ豪雨さながらに道路が川のような状態に。街ゆく人々は蜘蛛の子を散らしたようにてんでに庇に逃げ込み、私たちもカフェにて雨宿りをきめこんだのでした。下痢で寝込んでいた母は絶食と薬の甲斐あって、徐々に回復に向かってはいますが、本日は大事を見て外出をパス。一緒に出かけていたら、きっと逃げ遅れて濡れねずみになっていたに違いありません。




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喧噪のウブドも大きな通りを外れると、
のどかな街並みが続きます。
写真では爽やかないい気候のように見えますが
7月の梅雨の合間の晴れ日のように
強い日差しをともなう蒸し暑さで、
もう倒れそうです。




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とはいえ
どこへ行っても路地散策は楽しいものです。




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懐かしさあふれる田園風景なのですが
もう汗も出てきません。
ちょっとやばい状態かも。




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そんななか
なにげに椰子の実が置かれている街角。




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へろへろ状態の時に見つけたバリ猫。
愛らしい小動物に元気をもらいつつパチリ。
ほんとに小顔さんですね。




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夕方になり母の調子も安定してきたので
昨晩訪れたウブドの「影武者」に再び。
母は卵とじうどんを注文。
こちらに来て初めて
ちゃんとした日本茶にもやっとありつけました。




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「影武者」のバリ猫。
店内の壁に這うヤモリを狙って
ジャンプを試みるも失敗した直後にパチリ。
照れ隠しなのか、すこぶる愛想よしです。
このお店にはこの子を含め
4匹のバリ猫を確認。本日は大漁です。

by pechkana | 2013-01-11 02:03 | | Comments(2)