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「ごちそうさん」ありがとう。
 朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」が終わって一週間、夫婦そろっていわゆる「ごちロス」の模様です。朝ドラ全話を観きったのはほんとうに久しぶりのことです。戦中戦後の暗い時代を背景にしながらも、コメディーとして毎回15分「泣き笑い」でもって最後までパワフルに描ききった脚本の手腕はまさに出色だと思っています。その脚本の森下桂子さんが先日「ごちそうさん」で向田邦子賞を受賞されました。最終回放送からたった4日後の選考会にて全会一致での決定であったことを聞きおよび、当然だと思うと同時にやはりうれしく思います。
 そんな「ごちそうさん」ですが、せっかく近くで撮っているのだから、と2月初旬の平日のある日、仕事の空き時間を利用して夫婦で撮影見学に行きました。窓から撮影中のスタジオを見下ろすという見学スタイル。ちょうどその日は、8月15日、終戦を迎えため衣子が和枝さん宅を去るシーンが撮影されていて、杏さん、キムラ緑子さん、おなごしさん役の小酒井円葉さんがいらっしゃいました。大きなスタジオだと聞いていましたが実際この目で見ると、所狭しと建てられたセット群に「案外狭いなあ」という印象。スタジオ奥には空襲で焼けた西門家の廃墟と焼け残った蔵というショッキングな光景が広がっています。そこには移動できるようにコマの付いたガレキの塊がいくつかあって「いろいろ工夫されているねえ」などとふたりで感心していると、眼下のめ衣子ちゃんや和枝さんたちが、こちらに向かって手を振ってくださいます。なんともいい思い出です。

「ごちそうさん」の劇中に登場した料理が紹介されている「ごちそうさんレシピブック」。1、2と二冊出ていて、二冊とも購入しました。どのレシピも家庭に通常にありそうな材料中心の構成なので、けっこう実用に使えます。


※以下のレシピ詳細はNHK「ごちそうさん」WEBページの「め衣子のごはん帳」でも紹介されています。




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め衣子の料理を再現 その1「蛸飯」
 近所のスーパーでちょうど泉州ダコの特売があったのでチャレンジしてみました。土鍋で炊き込みご飯を作るのは初めての試みでしたが、レシピブックの工程通りに素直に調理を進めると、ちゃんと完成しました。劇中大阪料理の監修者、広里貴子さんが「ごちそうさん」紹介番組の中で「大阪の料理はお金が取れる料理でなくてはと、教わってきた」というようなことをおっしゃっていましたが、なるほどこの蛸飯はまさにそんな印象です。アットホームななにわ料理の割烹にて「お代わりゆうてくださいね」と声を掛けられながら小ぶりなお茶碗で食べる蛸飯、そんな感じです。私のうちでは蛸飯には通常うすあげを合わせるのですが、こちらの蛸飯はタコのみに刻んだ生姜を合わせます。スーパーではゆでダコしか手に入らないので、タコが幾分固めなのは仕方が無いのかもしれませんが、機会があれば劇中に登場したような生ダコで再チャレンジしたいものです。




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め衣子の料理を再現 その2「牛すじカレー」
 市販のカレールーを使用せず、炒めたタマネギにカレー粉と小麦粉、劇中でお馴染みの鶏のフォン(鶏ガラの煮汁)を加えて……。フォンはさすがに常備していないので、チキンブイヨンを代用しましたが、家にある材料だけでも一から本格カレーが作れるもんだな、と調理しながらにんまり。もちろんこちらもレシピブックに書かれてある通りに進めるとちゃんと完成。炒めたタマネギと牛すじの相乗効果で思いのほか甘いカレーに仕上がりました。具だくさん、大人も子供も大満足のカレーです。隠し味にウスターソースとケチャップを使用しますが、それらがネタバレしない分量設定が絶妙。しばらくは市販のカレールーに戻れない予感です。




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番外編 その1「柿の葉寿司」
 レシピブックに作り方は掲載されていましたが、柿の葉の入手が困難なのでさすがにこれは作れません。我が家は大阪にありながら奈良の県境に近い場所に位置し、柿の葉寿司はスーパーでも入手出来ますし、さらに車で20分ほど走れば専門店にも行き当たる、柿の葉寿司ファンにはとっても便利な土地柄なのです(笑)。写真の柿の葉寿司は奈良県でチェーン展開されている「ヤマト」のもの。柿の葉寿司のお店にはたいてい「さば」と「さけ」が売られていますが、我が家は断然「さば」派です。「さけ」についてはわかりませんが「さば」の場合は、買って2日ほど置いた方が、まろやかになり味に深みが出て断然美味しいので、うちでは多めに買って、半分は当日、残りは2日後(盛夏は1日後)というように分けて楽しむようにしています。

余談ですが、私はよく飲料水を汲みに奈良県天川村に出掛けるのですが、道中よく立ち寄る柿の葉寿司店があります。大手チェーン店とは一味違う柿の葉寿司。お近くにおいでの節はぜひどうぞ。

◎やま十柿の葉すし店 奈良県吉野郡下市町
老舗の柿の葉寿司店です。下市の街道筋沿いにある小さなお店ですが、地元の人が引っ切りなしに訪れ、お持たせに大量購入している様子です。小ぶりでけっこう塩辛いのが特長です。近年は塩控えめの風潮からマイルドな柿の葉寿司が多いなか、一度は味わっていただきたいトラディショナルな柿の葉寿司です。未確認ですが「やま十」は「やまと」と読むみたいです。

◎黒滝茶屋 奈良県吉野郡黒滝村
国道309沿い、大峰山へのかかり口である天川河合の少し手前にある、このあたりでは一番大きな観光バスも立ち寄るお土産屋さん&レストラン。「土産もの屋なんだから味はイマイチに違いない」と思うなかれ。ここの柿の葉寿司はけっこうイケます。酸っぱすぎず、マイルドすぎず、ごはんの量もいい感じ。店内のお座敷でおばあちゃんが作っている姿をよく見かけます。レストランでは柿の葉寿司とにゅうめんのセットがいただけます。




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番外編 その2「日々に楽しむ極上ほうじ茶」
 美味しい料理には美味しいお茶を、というわけで、うちで日々楽しんでいるお茶を紹介します。
 信楽焼の産地、滋賀県甲賀市信楽から京都は宇治に抜ける近江グリーンロードの道中、信楽を出て少し走ったあたりから丘陵に広がる茶畑が散見されます。朝宮茶(あさみやちゃ)の産地朝宮地区です。昔は宇治茶として商われていたものが近年、独自のブランドとしてスタートしたのだそうで、宇治茶にくらべ高地で育つため、香り高いのが特長です。台湾の高山茶でもそうですが、標高が上がれば香りが増すのは日本のお茶も同様です。緑茶の場合香りが増す分、低めの湯温設定などにて渋に注意をはらうが必要が出てきます。香りと渋は比例しますからこれは仕方がないこと。ただ、ほうじ茶の場合は、ここに気を配る必要がなくなります。茶葉を丹念に焙じることで渋を出す成分がおおむね飛んでしまうからです。通常のほうじ茶は秋の剪定で出た茶葉を利用して仕上げるらしいのですが、写真の特上ほうじ茶は、春摘みの茶葉が使われるので香りの出がとてもいいようです。実際、初めてこのお茶をいただいたときは、本当にびっくりしました。まるで高焙煎の台湾茶のような香り高さだったからです。以来うちでは年中、食事時にはこのほうじ茶を飲んでいます。


茶のみやぐら
通販もやってる朝宮茶のお店です。高地にあるため新茶の販売は例年6月あたりまで待たされます。煎茶は日常用の主力商品「樋口さん家の朝宮茶」でも充分美味しいです。

by pechkana | 2014-04-07 19:58 | グルメ | Comments(0)