作り付けクローゼットに眠る本類、とりわけ文庫の関係は、そのコンパクトさから前後二重三重に詰め込まれ、まったく全貌がはっきりしないありさまで、なんとかしなければと、長い間の懸案事項でした。そのうえここのところ、セーブしつつも増え続けるものに徐々に浸食されたクローゼットは、もはや満杯状態。
というわけで先送りしていた文庫本棚製作計画を実行に移すことになりました。 ++++++++++++++++++++++++ 適当な壁面のない2階フロアはあきらめて 階段の踊り場付近の壁面に設置を検討。 階段に本、という取り合わせは、本好きさんのお宅ではよく見られる光景でもあるし 窓直下なら直射日光も当たらずいいのでは、と妻を説得。 広い踊り場では決してないので、新書サイズくらいまでがカバーできる奥行きなら、 さほど邪魔にもならないだろう、と 「お客さんに本の趣味が知れてはずかしい」と、なおも渋る妻に 「自分に自信を持ちなさい」と励ましながらの強行採決。 なにしろクローゼットからものがあふれ出すのは時間の問題なので これもしかたがありません。 棚が組み上がりました。 ここまで、2時間ほどの作業時間です。 採寸、設計を経て、ネットで足場板古材を購入。 ミリ単位でパーツすべてのカットを販売店さんにお願いしたので 木ねじを使って組み立てただけです。 塗装は足場板古材には抜群の相性のイギリス製「BRIWAX」を使用。 スチールウールを使って擦り込んで、数分経ち乾いたら、 自動車のワックスがけみたいに、拭き取りながら磨き上げます。 ワックスには有害なトルエンが含まれているので、 室内の換気には気を配ります。 設置して本を入れました。 すべて計画通りなのですが、予想以上に壮観な見た目。 棚は場所いっぱいいっぱいのサイズで作って、 木槌でたたきながら所定の場所にはめ込んで、数カ所を木ねじで固定。 左右の壁が本棚を面で支えている格好なので安心です。 足元は空いているので、階段の昇り降りもなんとか邪魔にはなりません。 足場板古材は板の端が摩耗して ささくれていたり丸くなっているのが特長なので あちこちで変な隙間ができてしまいます。 そこがチープすぎはしないかと、組み上げ直後は心配だったのですが 設置して本を入れてみると、案外気にならず、 いい感じの「読書カフェ」風情です。 本がざっと見渡せるのはやはりいいものです。 以前に読んだはずなのに、まったく記憶にないものや 夏目漱石の「こころ」みたいに 読む年代で受け取り方ががらりと変わるものなど、 これからいろいろ読み返してみたくなりました。 ◎WOOD PRO 足場板専門店 カフェや雑貨店で多用されている足場板古材を扱う。特にOLD ASHIBA フリー板に注目。寸法を決めてカットしてもらったものを組み上げる考え方なら、簡単な工具だけでもオリジナル家具に挑戦できる。うちでもAVラックからミニテーブルに棚板まで、いろいろお世話になっています。足場板の厚みは通常35ミリと厚めなのですが、ここではそこから切り出した厚み15ミリ板なるものもあり、今回はそれを文庫本棚の中板に使用してみました。
by pechkana
| 2012-06-11 17:27
| 手作り家具
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