初体験といっても初めて食べたというわけではもちろんありません。我が家がある地区の自治会がベビーカステラの模擬店を出店したという話です。毎年秋に開催される地域合同のお祭りでの出店、お客さんの多くがこどもたち、というわけで、こどもが喜びそうなものを、というわけでベビーカステラが選ばれたわけですが、これがなかなか難しい代物でした。
お祭り前日、我が家に届いたベビーカステラ機。ダスキンレントオールでのレンタルですが、それでもかなりの高額です。調べてみるとこの機械、ひとつひとつ手作りということもあり、とても高価な商品のようです。お祭りではお馴染みのベビーカステラですが、誰も焼いたことなどありません。さすがに当日ぶっつけ本番というわけにもいかず、前日に試し焼きをすることに。よく素人向けの模擬店用にタネを含めたオールインワンレンタルが行われていますが、ベビーカステラにそのようなものは見つけられず、ネットで得た情報を元に数ヶ月前からコツコツとレシピづくりから始めていたというわけです。 銅製の焼き部分、銅は熱伝導がいいのできっと楽勝で焼けるにちがいない、というこちらの思惑に反して、実際のところ、試し焼きは難航。レシピは事前にたこ焼き器を使って何度か試していたのでほぼ出来上がっていたのですが、どうやらタネの粘度がこの機械にはゆるすぎたようで、お昼一番から焼き始めてこれで明日は大丈夫と、ようやく目処が付いたのはあたりが暗くなる少し前。プロ用機械ということもあり操作に馴れるのにも時間が掛かりました。 お祭り当日、お揃いのはっぴでいざ! およそ2千個のベビーカステラを焼く計画なので、タネの量はかなりのもの。卵だけでもこんな感じです。 カタチは少々不揃いですが、前日ギリギリまで試行錯誤した甲斐あって、お味の方は好評です。 7個を紙コップに入れて100円で販売。模擬店にしては割高に思えますが、機器リースが高いのでこれが精一杯です。 そろそろ閉店の時間という頃になって、遅まきながらコツがつかめてきました。色もカタチもいい感じなのに、もう少し焼いていたかったな。 というわけで自治会役員のみなさま、お疲れさまでした。思いのほか難しい企画でしたが、出店の評判も上々で「やってよかった」と心から思える結果となりました。 初めの戸惑いも何のその、今後役に立つかどうかは別にして、いろいろノウハウも身につきましたし。 焼いてわかったベビーカステラあれこれ タネ作り編 ◎タネの粘度は固めに。少なくともゴマドレッシングくらい(焼き穴からタネがこぼれると、まずうまくは仕上がらない) ◎発泡剤はベーキングパウダーではなく重曹を使う(重曹は熱を加えて初めて発泡する。焼き色は黄みが増し美味しそうに) ◎タネは甘すぎでも焼き上がると甘みが飛びちょうど良くなる ◎卵は使うが牛乳は使わない(使うと重めでくどい味になる印象) ◎ほんの少し薄口醤油を加える、砂糖の十分の一は黒糖に(コクというか風味増。少しの黒糖で自然な甘みに) ◎作ったタネは30分以上そのまま寝かす(トロトロなめらかになり扱いやすくなる) ◎バニラエッセンスを少々。美味しそうな香りで集客アップ 焼き編 ◎焼き機の火加減は常時7割くらい。着火は焼きの30分前から。銅板は充分に温める必要あり(重要!) ◎熱しすぎは厳禁(一度焦げると取るのがたいへんでペースもダウン) ◎ひとりで無理をせずできれば左右フォローの3人体制で焼く ◎ストッパーのロックは徹底する(忘れるとたいへん) ◎一焼き一焼き、一穴一穴、油敷きは徹底する(急がば回れ) ◎油はラードを使用。風味が増しべたつきも無い ◎やけどに注意。操作レバーは耐火用の革手袋でも不充分なくらい熱くなる ◎銅板が充分温まってさえいれば、両面焼きトータル一回1分半ほどで焼けちゃう
by pechkana
| 2013-10-21 16:43
| 日々の暮らし
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