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私たちの大阪うまいもん その3
鉄火丼の名店、魚重

「魚重」は大阪ミナミアメリカ村のなか、大丸百貨店駐車場東側の雑居ビルの1階でひっそりとたたずむ、知る人ぞ知る名店です。最近の食べログなどを見ますと、近年オープンしたお店のように紹介されていますが、実際はそうではありません。私が社会人になった1984年にはすでに、老舗の風情で営業されていましたから、けっこうな歴史のあるお店であると思われます。以前は同じビルの1階部分をまるまる使った、そこそこの大きさのお店でした。観音竹が飾られたタイル張りの店内。入口あたりに設置された大きな水槽に泳ぐ錦鯉。カウンター上部に何枚も飾られた小松崎茂画伯の描いた日本海軍戦艦の絵。当時のそんな情景が今も時々思い出されます。旧店舗が取り壊され工事に入ったとき「もう食べられないのかな」と悲しい気持ちになりましたが、その後うれしいことに復活。現在はカウンターのみ5席ばかりの小さなお店ですが、鉄火丼のお味は昔と何ら変わりません。末永く続いていっていただきたいお店です。




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魚重の鉄火丼

 我が生涯一の鉄火丼。聞いてはいませんが妻もきっと同じであろうと思います。鉄火の赤を見事に表現したマグロの切り身はヅケであるとのことですが、さほど味が染みた風でもなくされど生っぽくもないちょうどいい感じ。箸で容易に切れる柔らかさです。ごま風味の醤油ダレはごまが主張せず隠し味の範疇。マグロとごはんの間に敷かれたもみ海苔が不愉快に箸にまとわりつくことなく、ちょっと多いかなと思われるわさびも、混ぜ合わせるとちょうどいい分量。何かが勝るわけでもなくそしてすべてが足りている。配置も絶妙。これぞまさに小宇宙。暖かなごはんと常温の鉄火が織りなす温度差さえもうれしいアクセント。文句なし、いわばストレスフリーの鉄火丼です。生もの系なのに、食欲の無いときにぜひに食べたい一品といえます。ああ、食べたくなってきた!
 付近のショップ店員さんにも人気のお店みたいで、お昼時はちょっと並ぶことになります。量は少々少なめのいわばレディスサイズですが、マグロの枚数とごはんの量は増量可能です。写真はまぐろ、ごはん共に増量版です。赤出しが付きます。時折、中トロ版がやや高め価格で登場しますが、スタンダードでも充分美味しいです。残念なことに日・祝はお休みです。

by pechkana | 2014-01-01 07:03 | グルメ | Comments(0)
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